朝早くに出発し、朝マックを購入していざドライブへ。
京都にはお昼前に到着した。
ネットで調べた湯葉のお店をナビにセットしていたので、早めの昼食をとる。
おじさんにもらった名刺で、彼女があらかじめ連絡をとっていたので、わたしたちは1時にお店へ行く予定になっていた。
ところが、湯葉を堪能しているとき、彼女の携帯電話に連絡が入り、おじさんの急な予定で今日はお店を出していないというのだ。
せっかく京都まで来ているのに。
おじさんは良かったら、自宅に来てくださいと言ってくれたので、申し訳なく思いながらもお邪魔することにした。
住所を聞き、ナビをセットして、到着した場所は昔ながらの住宅街。
おじさんは駐車場にテーブルと椅子を準備してくれていて、京都のお茶菓子まで出してくれた。
今日は、予算に合わせて、わたしたちの希望に合ったブレスレットを作ってくれるのだとか。
印鑑は使いやすいかとか、 何気ない会話をもとに、おじさんがわたしのために作ってくれたのは、淡い紫色をしたミルキーアメジストのブレスレット。
間にムーンストーンも入っていて、とてもまとまりが良い。
つぎは彼女のお話しへ。
すると・・・
話し始めてすぐに、おじさんは彼女の実家の宗派を言い当てた。
その宗派にまつわる絵まで飾ってあった。
わたしたちがこちらに来る前に、なんとなく頭に浮かんだのだとか。
印鑑もパワーストーンのがひとつあるであろうことも言い当ててしまったのです。
そして、彼女が幼いころから悩んでいたであろうことまで話し始め、それをきっかけにわたしの知らなかった話しまで始めたのだ。
おじさんの存在によって、わたしは知らなかった彼女の心の悩みを聞いてしまった。
話し終えると、彼女のためにつくっていたのだというブレスレットを取り出した。
ブルーレース。
うすい水色をした綺麗なブレスレットだった。
「またいつでも連絡しておいで。」
この日を境に、わたしは彼女と過ごす時間が少しずつ少なくなっていく。 |